ユーザー車検以外に増えた選択肢はどうか?
いっけん安い料金が提示されているチラシには注意すること。2年点検(24か月点検)などが別料金になっていることもあるからだ。
最近は少なくなったが、「車検1万5000円で承ります」といった、いわゆる車検代行業者の広告を新聞のチラシなどで以前はよく見かけた。
この『1万5000円』というのは、手数料のことで、検査手数料、手続き代行費用、引き取り納車手数料、この3つを合わせて1万5000円とか、1万8000円ということだったのだ。前述のように車検には、このほか自賠責保険代、重量税、検査代(1400円)などが必要。さらに、ほとんどの車検代行業者に きちんとした点検なしに車検場の検査ラインに入る場合が多かったようだ。そんなこともあって、今ではあまり見かけなくなってしまったのだと思う。
ところがここ数年、今度はガソリンスタンドなど、これまで車検とは縁がなかった業者がユーザー獲得に動き出した。なかには、ディーラーや整備工場ではセットであることが当たり前たった2年(24か月)点検をオプションにするなど、見かけ上の低料金を提示するためのさまざまな工夫をしているところもある。従来のディーラーや車検専門店にくらべ、このへんの料金体系が分かりにくくなっているようだ。
車検の中身を深く考えないユーザーは、安さだけで選択し、あとで後悔することもありうる。大切なのはユーザーが知識を持つことだ。知識を持てば、自分にとって最適の車検がどれなのか、きちんと選ぶことができるようになる。
どのような選択をするにせよ、できるだけ格安で、なおかつ次の車検まで安心してクルマを使えるものを選ぶべきだ。
- どのくらいの人数が受けているの?
かつては全国の運輸支局等にやってくる持ち込み車検の中で、ユーザー車検は1~3%にすぎなかった。しかし車検制度の変革以降、うなぎ登りに増えている。 - ユーザー車検以外に増えた選択肢はどうか?
いっけん安い料金が提示されているチラシには注意すること。2年点検(24か月点検)などが別料金になっていることもあるからだ。 - ユーザー車検、ディーラー車検、民間車検場って何か違うの?
民間車検場は、全国の修理工場8万7000軒のうちわずかに2万6000軒。あとの自動車修理工場(認証整備工場)は、運輸支局などに車を持ち込んで車検を行う。 - ユーザ一車検はやりやすくなった?
新車両法では 1.「前検査・後整備」が認められた 2.11年を過ぎた乗用車の車検期間が2年に延長 3.定期点検の項目数が減った 4.乗用車の6か月点検がなくなった。 - 車検って自分で直接受けてもいいの?
車検は正式には『継続検査』という。この継続検査は、使用者(=ユーザー)が行うのが本来の姿。業者に委ねるのは、法的に言えば本流ではないのだ。 - 得するのはお金だけ?
『自分の車は自分で管理する』。この精神を大切にするなら車検はいいチャンス。肝心なところをチェックするからだ。さらに車検のシステムがある程度見えてくる。 - ユーザー車検は、いくら安くできるの?
ユーザー車検が1400円じゃダメなことは分かった。それなら実際はいくらでできるのか?ディーラーよりいくら安いのだろうか? - ユーザー車検は、安くできるって本当?
ユーザー車検は、『車検整備費用』と『代行手数料』をケチることなのだ。だから、法定費用といわれる自賠責保険代、重量税などはユーザー車検でも当然必要である。